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グアムでライトルアーフィッシング
2011年秋、夫婦+4歳3歳の姉妹でグアムに行った時のルアーフィッシングの記録です。

私の趣味の一つである「ルアーフィッシング」、カテゴリーとしては「ショアジギング」をメインに楽しんでいます。
春先はスズキ(シーバス)、初夏から晩秋にはヒラマサ、カンパチ、イナダ、サバ、メッキ等の青物を追いかけて日々、早朝の太平洋に挑んでおります。
数年前、ショアで70UPのヒラマサをGETしてから、だんだんと釣りに対する考え方が変わり、
あくまでもショア(陸っぱり)に拘りながらも、小さな100匹よりも自己満足の1匹を追う、頑固釣り師と成長?しました。

今回、このページでは、せっかく海外旅行でグアムやサイパン、パラオ等に行くなら、釣り好きなら釣りしなきゃ勿体ないじゃん?
という、単純な考えで強行したグアムでのGT(の子供)を狙った釣行記録です。結果から申しますとキャッチには至りませんでしたが、
ショアGTにちょっと遊んでもらうという・・・貴重な体験が出来ました。








〜GT追ってGUAMまで〜

釣り人の憧れの魚種の一つ、ロウニンアジ・英名Giant trevally"(ジャイアント・トレヴァリー)、頭文字をとって"GT"(ジーティー)。
太平洋の南側の暖かい海域に広く生息する大型のアジ科の魚。ダイビングをする人にとっても馴染み深い魚です。
関東以南にも回遊してくる群れが居ますが、越冬する事は無く、あまり大きくならずに一生を終える「死滅回遊魚」
それらを釣り人の間では「メッキ」と呼ぶ事が多いのではないでしょうか。
しかし成長すると150CM以上、70〜80KGにもなる、まさにルアーゲームの最高峰と言える魚。
本場の生息地で釣ってみたい。
狙うはGT!!






の!子供(汗)30〜40CM位の魚が遊んでくれるかなー♪と考え、
普段磯で使っている13FTのシーバスタックルを持ち込み、チャレンジしました。

ビーチシューズ、海パン、Tシャツ、フィッシンググローブ、タックルは背中に斜め掛けバック、
そして手には現地のショアフィッシングではちと不釣合いな長さのルアーロッド。
そんな出立ちで連日、現地時間朝4:00からオンワードホテル目の前にある、
アルパット島近辺までジャブジャブ立ち入りながら、デカポッパー(と言っても15CM)投げては巻いてをしました。
狙うはGTの子供、30〜40cm位のやつ。日本で言うメッキのちょいデカイヤツ。

超早朝、私が釣りに行きやすい環境を・・・嫁様に内緒で考慮すると・・・。

基本的にグアムはタモン湾添いの方にホテルが密集していて観光で訪れるとメジャーですが、タモン湾は州の条例で釣り禁止らしい。
現地で条例違反して罰金払っても居られないし、徒歩でも釣りに行けそうな所は・・・と選択して、
タモン地区の隣り、ハガニア湾(釣りOK)の端にあるオンワードホテルに。
子連れグアムのオススメホテルのページでも紹介してますが、このホテルは子連れには非常に人気があるホテルです。
そして今回の結果を考えると、釣りにも高ロケーションかと思います。

メジャーな観光地では旅行会社の巡回バスが乗り放題だったりするので遠くのホテルでも特に観光に不便さは感じません。
ハワイ旅行の時もワイキキから離れたプリンス・ワイキキに宿泊しましたが、逆に夜なんかは静かでイイ感じですよ。
自身、今回は二度目のグアムなので、初海外の子連れとは言え非常に気が楽でした。
やっぱり初めて行く場所の海外って色々下調べしたり、不安だったりするので、観光&フィッシングとまではなかなか難しいものです。
新婚旅行の時はハワイ行きましたが、私的にはグアムの方が日本語が通じるイメージがあります。

釣り竿を機内に預け入れ荷物として預ける為のロッドケース(通称バズーカ)ですが
塩ビ管による自作です。見た目はちょっと・・・ですが年に何回も使う物ではないし、安く、市販品より頑丈に作った方が私は安心です。
市販品でも機内への積み込みで割れた等のトラブルが結構ある様ですので。バズーカの詳細はTOPのリンクからどうぞ。

成田で機内預入れ荷物の検査・・・怪しげなバズーカはあちらの検査所にお願いしますなんて言われ、
嫁様の寒〜い視線に耐えながら、私だけテンション上げて怪しい検査場にGO!です。
ナカミワナンデスカ?って聞かれ、fishingrod!ってかっこよく言ってみたら、
めちゃくちゃ日系?の従業員で「はい。釣り竿ですね。」と言われましたけど(汗)
娘達は初飛行機なので、飛ぶ瞬間はかなりはしゃいでました。
私はGTに会いたくて、心の中ではしゃいでいました。


 
入国審査でを終え一段落、空港ロビーで・・・あぁ、着いた。
あーあ、本当にこのバズーカ持ってグアムに来ちゃった(爆)の図。
娘!パパのルアーロッドをしっかり守れ!の図。
ウソです。子供的には可笑しな荷物を持ってみたいお年頃の様です。
娘たちが訳の分からない格好してるのは日本、機内、グアムと調節しやすいように・・・
でもこのフライトでの機内は予想以上に寒かった。
空港からはホテルへの送迎バスに揺られ、初日は夜中にチェックインしてそのまま寝る。
翌朝、一人で現地時間4時に起きるもまだ暗い。←バカ。
初めての釣り場に暗いうちから立ち入って命を捨てる勇気も無いので初日は薄明るくなるのを待つ。
 


画像の右下に居るの、私。嫁様が旦那の釣りバカさ加減に呆れつつもバルコニーから盗撮しててくれました。
ポッパー投げながら、初日は画像上の方の矢印の岩まで探ってみました。
・・・と、初日から背ビレを水面からモロに出して、三角の波紋を水面に作って高速でチェイスしてくる魚が数匹居ます。
バイトには至らないものの、アドレナリン出まくり。初日は無理せずこんな感じでノーヒット。
 


指さしてるトコに軽〜くメーターオーバーのダツ?バラクーダ?うーん、多分ダツ。
が20匹位群泳してライズしてたんだけど、画像じゃ分からないですね。残念!!
ルアー投げれば間違いなく釣れちゃうんだろうけど、メーターオーバーのダツ、恐怖です。
特に釣りたくもない魚だし、今回のターゲットとは違うのでやり過ごしました。
 




二日目、超早朝の波の無い湾、昼間のリゾートの雰囲気は全く無く、皆まだ寝静まる静けさの中、ホテルのロビーを避け、
ビーチに近い裏口(EXIT)から出て隣接するプールの塀を強引に乗り越え、
ビーチに超強引にアクセスした超怪しい影が監視カメラに映ったんでしょうか、
ホテルのセキュリティのバッチを胸に付けたデカイ黒人がペンライトでこっちの顔をを照らしながら走って追いかけて来た。
暗闇の中、私を見下ろす白い目だけがやたらと目立つ。全部英語でこちらからは片言のみのやり取り。
意外と会話が成り立つから面白い。聞き取れた単語だけで会話が成立しちゃいましたが説明すると以下の様な内容。

「ヘイ!ヘイ!!」←警戒して声かける時ってハローとかハファデーイじゃなくて「ヘイ!」って言われるのね。

私「ハロー!モーニーン!」

「アーユードゥーイングヒア?お前どこから来た?ホテルの関係者意外がここのビーチに来るのははウゥ〜(サイレンのマネ)だぞ。」

私「ソーリー、アイムゲスト、ゲスト(ホテル指差しながらルームキー見せる)。ジャパニーズフィッシャーマン。」

「GUEST?ルームキー見ながら何やら本部と無線で連絡・・・OK。your fisherman?your fishing tackle?」

私「YES、 brought from Japan. I hope get a skipjack(現地ではGTはスキップジャックと言います)」

「skipjack?very nice game fish.I'm fisherman too♪」

私「your fisherman?」

「yea!」

・・・

・・・

〜ナイス!!思わぬ所で現地の釣り人見付けた!聞き出せ聞き出せ!!の巻〜

ここからは釣りバカ警備員を逃がさまいと適当英語とジェスチャーを連発でした。なので以下カタカナは大体のイメージで読んでください。

私「リァリー?ユアフィッシャーマントゥー?ユーキャッチドスキップジャック?」

「イヤァ、先週も釣った。」

私「リアリー?ウェア?ウェン?何キロよ?ルアーは何?」

「サンライズ、NO!・・・Now,(暗いうち)verygoodTIME!・・・リーダー50ポンド、

でもそれでもたまに切られる。topwater splash!splash!(私のポッパー指して)あー、それそれ。」

私「ココのポイントはどーなのよ。」

「グアムの海にはそこらじゅうにskipjack居るよ。だからここでも大丈夫。」

私「ohohohohohoh!niceGUAM!」

「year, GUAMはナイスだよ〜。いつでもGUAMはあなたを歓迎するよ〜♪」

みたいなやりとりで。。。

最後に、「OK!GOOD LUCK!BIG FISH!」

と言いながら、去っていきました。朝早いのに陽気だ。。。さすがだ、グアム。
さて、これが本当のビーチ独り占め。遠くの方でアメリカンなパトカーの音がファンファンファンファン・・・
日本の風景とは違い、ロケーション最高ですよ。ドロップオフ手前までは下の画像の様な所を
延々と30分位かけてジャブジャブ歩きます。
 


初日と同じようにジャブジャブ探りながらドロップオフ手前まで行って岩に寄り添い誘うのですが、、、その瞬間は急にやって来た!!
波なんて殆ど無い場所でしたからね、湖みたいな場所ですよ。アクション一瞬止めてポーズした瞬間!
ルアーの横の水面が盛り上がって水面ごと爆発した!!!

ッダバッシャーン!!!って。

例えるなら大人がバタ足してる位の水しぶき&音を上げての捕食!波音も殆ど無い場所だし本当に焦った!
は?何?とか思ったけど水面から反転しながら半分ほど見えた魚体は明らかにGT!!60〜70CM!!多分15キロ位!
「サイズ完全に想〜定〜外〜!!(笑)」
「マジで来たーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!」
「っつーかデケーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!」
本命GT!!明らかに夢にまで見た魚が自分のルアーを襲い、そしてフッキングに至っている!!
「男一発!!ガンガン追いアワセ!」
と次の瞬間!走る!!!半端ないパワーで走る!!!
GTのファーストランってこんなにヤバイのかよ!!!ってくらい走る!!!
ヒラマサがギャンギャン走るなら、こっちはギョリャーーーーーーーーーー!!!!って感じ!
そして速いし何より重量感が半端ない!!!シーバス、カンパチ、そんなのの比じゃないです。
ありゃ魚っつーより、なんか50ccくらいのエンジン付いてんじゃん?って位。

しかしおかしな事にドロップオフに向かわずに奴は広大な浅瀬をひたすら横に走ってる。
深場に逃げなくても余裕だよって声が聞こえてきそうでした。馬鹿にされたもんだ・・・。
ドロップオフの手前までは、深くても大人の股下位の水深しかないから、止められない=何れサンゴに擦れてラインブレイク必至。
ラインブレイクが頭をよぎり、冷や汗かきながらも、珊瑚帯の手前でスプール強引に抑えてなんとか止めた!!
ポンピングなんて無理なサイズ。竿を立てて魚体を数メートル寄せたのがやっと。
珊瑚の方に走るなよ〜とビクビクしながらリールのハンドルに手をかけた瞬間!!
さっきと全く変わらないパワーで珊瑚の方にギャンギャン走り出し・・・MAXでロッドは弧を描き、
TWINPOWERのドラグは悲鳴を上げながら、
成す術無く・・・35ポンドのリーダーはブッチぎられ・・・
一分にも満たないGTとの・・・たった一度のファイトは完全にこちらの負けで勝負が着いた。
敗因はやはり、デカメッキ(30〜40cm)を想定したタックルだった事。リアルにデカGTが食ってくるとは・・・。
何があるか分からない「釣り」だからこそ、ワイヤーリーダー位は用意すべきだった事。
基本、リバーシーバス用のプラッギングスペシャルでは今回の相手にゃ完全にパワー不足だった事。
などなど。他にも上げればキリがない。
結局、この旅行中3日釣行、一日2時間x3日で正味6時間、チェイス多数、バイト3回、ヒット&ラインブレイク1回。
膝にGT乗っけて両手で支えて記念撮影って夢が

「ショアから可能性あるかどうか」

試したかったので今回の経験は大いに大収穫。
基本オフショアでボートをチャーターしたりしないとなかなかGTフィッシングは出来ませんが(しませんが)、
今回、一人の大馬鹿ショアオンリーなフィッシャーマンが海パンウェーデイングでGTを完全に掛けた事実。
こんなにも手軽にアクセス出来るフィールドで、ショアのGTゲームが出来てしまった事実。
そして、GUAMは年中通してskipjack(GT)が釣れる場所!
再戦を誓う私。GTロッドかツナロッドあたりでタックルを慎重しなければなりませんね。
 


しかしあれです。熱帯魚普通にそこらじゅうにいっぱい居るし。。。
水が透明で透き通ってるから足元で何か動いてるのも良く見える。
シマシマの変なのが足首に寄り添ってきてる…どう見てもウミヘビだったり(笑)



以下釣りしながらの撮影。
 


勝手に命名・・・サワラヌガヨロシ。あだ名・・・キモヒトデ。



ひょっこりひょうたんじまのモデルになったと言われている世界中に多数あるモデル候補の島の一つ(笑)
アルパット島。



惨敗後。ビーチにて。


 
現地で言う所の、FISHINGには NICE TIME





昼と夕。
 


部屋。再戦を誓う。


 
娘。後日ココパームビーチで親の仇をとってくれたらしい。にしてもグアムまで来て「ベラ」って(笑)
 
グアムでライトルアーフィッシング編・・・これにて。


大事な釣り竿の遠征移動用バズーカ自作のページはコチラ から。







  









 







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